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2020/06/15 10:01

宮城の雪深い地の、突き抜けた透明感を見せる銘酒。

料理の名わき役に徹することを望む控えめさが美徳の1本です。



「わしが國」という地元のブランドで知られる宮城県の山和酒造店の創業は明治29年(1896年)、今から120年以上前になります。

宮城県の北西部で、新幹線古川駅近く、山形県に隣接する加美町に酒蔵はたたずんでいます。

そこは古くから山形県や秋田県に通じる要衛の地ではあったものの、石巻湾にも通じる鳴瀬川が流れており、大崎平野に続く太平洋側と日本海側のちょうど中間の雪深い地でもあります。

加美で薬屋を営んでいた伊藤和平衛氏が創業し、現在では7代目蔵元の伊藤大祐氏が酒造りを行います。

同氏は、東京農業大学の醸造科学科を卒業後、産業技術センターの研究員として活躍、福島県の奥の松酒造の営業を経て、実家を継ぐため山和酒造店へ入社を果たしています。

米洗いから搾りまで極力手作業にこだわり、かつ、純米酒以上のの特定名称にこだわる造りに励みます。

そして2004年、「山和」シリーズという地酒の専門店のみに卸す限定商品が出来上がりました。ササニシキとヒトメボレが生まれた穀倉地帯を背景に、地元の宮城酵母から、上品でさわやかな香りを呈する突き抜けた透明感を見せる銘酒を醸し出しています。

Simple is the best’をモットーにした酒造り、そして‘さりげない’料理の良き脇役を目指していると言います。

塩釜のマグロや金華山の金華サバ、鳴瀬川の鮎の塩焼き等が地元の名産として有名であり、荏胡麻や山菜も豊富に取れる産地でもあります。